第152章 君たちはゲイ?

南坂海乃は、背筋を撫でるような悪寒を覚えた。

その言葉が落ちきるより早く、外から中野響のやたらとでかい声が飛んできた。

「拓術!」

慌てた足音とともに、彼がドア口に顔を出す。

「大丈夫か!? 拓術! 生きてるか!?」

山﨑拓術は目の奥に、わずかに本気の色を灯して返した。

「死んでねぇよ。騒ぐな」

「び、びっくりした……今回のは……」

中野響は真っ青になりながら駆け寄り、彼の服を乱暴にめくって確認しはじめた。発作を起こすたび、自傷に走るのを知っている。そばにいない間、どれほど傷を増やしたか――考えるだけで胃がきしんだ。

南坂海乃はその光景に直視できず、視線を泳がせる。

山﨑...

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